上大岡で法律事務所を開くこと
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私は平成10年(1998年)10月に上大岡で独立開業した。
特に上大岡に縁がなかった私がこの地で開業しようと思ったのは、当時、複数の弁護士から、「上大岡のような交通の要所に法律事務所がないのが不思議だね」という話を聞いていたことが大きな理由である。 もともと私自身が、他人と同じような行動をとることに何かと抵抗を感じてしまう性格であることもあいまって、ほとんど迷うことなく上大岡での開業を決めた。
横浜市で開業している弁護士の大多数は関内地区に事務所を構えており、弁護士が毎日のように通う「第2の職場」ともいうべき横浜地方裁判所へは歩いて数分しかかからない。そのような中で、地下鉄での移動時間だけで片道10分、事務所から横浜地裁まで30分はかかる上大岡に事務所を置くという発想自体、関内地区の弁護士には理解不能と映ることが多いようである。
しかし、弁護士の数が国内でダントツに多い東京では、裁判所がある霞ヶ関が純然たる官庁街であることもあり、どの弁護士も事務所から東京地裁までは地下鉄等を当たり前のように利用している。事務所の所在地も、銀座、新橋、新宿、池袋、四谷をはじめとして様々であり、それぞれの場所に多くの事務所がひしめきあっている。
現在、全国の弁護士の数は約2万人、そのうち1万人弱が東京都に集中しているが、神奈川県で登録をしている弁護士は約800人であり、東京都と比べると圧倒的に少ない(全国の過疎地に弁護士不在の地域が多いという問題はおいておくとして)。
一方、司法書士、税理士、行政書士等の他「士」業の方々は、それぞれの総人数は弁護士をはるかに上回っている。これら他士業では、既に上大岡で多くの先生方が開業されている。
やはり、弁護士の絶対数がまだまだ少ないのである(アメリカ等の諸外国と比べると、その少なさは何かと指摘されているところである)。だから、以前から上大岡には法律事務所が存在せず、私が上大岡で第1号の法律事務所となって「上大岡法律事務所」なる名称で開業することができたのである。
ちなみに、事務所名に地名を付けることができるのは早い者勝ちである。横浜には、オウム真理教による絶対に許せない事件の被害者である坂本弁護士が所属していた「横浜法律事務所」以外にも、「○○横浜法律事務所」、「横浜××法律事務所」といった名称の事務所が多数存在する。)
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